2019/12/09

キャンプの話


この記事はpyspaアドベントカレンダーへ向けて書かれています。昨日は @rokujohitoma の記事でした。



若かりし頃のキャンプ




さてキャンプです。もうこの何年も「キャンプブーム」であると言われています。一昨年にアニメ「ゆるキャン△」が放映されてからはさらに熱を帯びてソロキャンプに出かける若人も多くいるようです。良いことです。

僕も10代から20代の大学生だったころによくキャンプ旅行をしていたのですが、よくよく思い返してみると、その頃からずっとほぼソロキャンプしかした事がありません。そしてちょうど2年前くらいから、再びキャンプに行くようになりました。

20歳前後の頃、長い休みが来るたびに寝袋とテントを担いで旅行をしていました。紀伊半島、北海道、四国、能登半島…などなど。電車で現地へ行って、そこからテクテクと歩きます。短いときには4、5日間。最長で20日間くらい。時々、親切な人が「乗せていこうか」と声をかけてくれることがあり、そういう時にはありがたく車に乗せていただきます。

想像に難くないと思いますが、主に自分の脚力を使って移動し続けるのは結構大変です。北海道などでは食料や水を確保するのが大変なので、予備を合わせると30㎏くらいの荷物を持って移動していました。当時の写真を引っ張り出してきましたが、だいたいこんな感じです。足が痛くて泣きそうな気持ちになることもあります。で、日が暮れたらその辺にテントを張って野宿をします。




キタキツネに食料を盗まれそうになったり、近所のやんちゃな若者が近くでけんかを始めたり、はたまた薪を拾おうと思ったら墓地だったなど。そういう旅行なので、常に一人で行動していました。だって極限状態を迎えたらどんなに仲の良い友人同士でもケンカになるだろうことは簡単に想像できます。

そこから幾年…


ということで、20代のはじめごろまではそんな感じの旅行が自分にとってのキャンプでありました。大学を出て仕事を始めてからはなかなか長期の休みをとる余裕もなく、いつしかキャンプ道具も実家の押し入れにしまわれたまま気づけば20数年(!)が経過していたわけです。

数年前から「またキャンプ行きてえな」という気持ちが盛り上がってきました。いろいろ準備や検討をしていたのですが、3年ほど前に、家族と一緒に北海道を旅行して、かつて歩いていた辺りを車で走って、簡単なキャンプをしたのがとても楽しかったのが大きなきっかけです。当初は自転車でのキャンプを検討していたのですが、ロードバイクに大量の荷物を積んで自走するのは、自分の居住地を考えるとあまり現実的ではないという結論に至りました。

そこで行きつけの床屋のマスターでカワサキ乗りのマスヤマさんに相談したところ「格好悪いと思うかもしれないけど…タキザワさんにはカブとかいいんじゃないかな。できるならキャブレターでギアが4速のやつ」というアドバイスをいただき、その言葉の通り4速でキャブレター仕様の中古の原付カブ(リトルカブというホイールが14インチのやつ)を購入し、キャンプを再開したのです。




しまい込まれていたキャンバスのボストンバッグに荷物を詰め込んでカブのリアシートにくくりつけ、乗り切れないものはフロントキャリアやベトナムキャリアに。主には武蔵丘陵や秩父山地のあちこちにあるキャンプ場へ行って、焚火をしながら文庫本を読んで(読むふりをして)、ビールを飲んで肉を焼きます。若いころの僕が見たら苦虫をかみつぶしたような顔で眺めそうなゆるさです。

実家にしまわれていたキャンプ道具は、半分くらいが処分されていたのですが、それでもシュラフと、コッヘルなどの小物は昔のものを持ってきました。今はもっといいものがあるのはわかっているけれど、使える物だし愛着もあるので使えるものはそのまま使っています。

おっさんなので気を付けていること


気を付けていることも幾つかあります。若いころは、今思えば無謀な旅をいくつもしていました。先ほど書いた、数年前に再訪した北海道の道々には「クマ出没」の看板があちこちに立てられていました(当時はそんな制度はなかった)。自然の中に入れば野生動物とエンカウントする可能性は常にあります。実はつい先日も山中で焚火をしていたところ変な音が聞こえて、ハッとしてライトを向けると川向うに大きなイノシシがいて大変焦ったことがありました。

以下がその時に撮った写真ですが、慌てていてヘッドライトとスマホの位置がかぶって何も映っていませんw 我ながら焦っていたのがよくわかるので、戒めのため敢えてここに乗せておこうと思います。



また、小金を持ったおっさんになるとどうしても道具道楽になってしまいます。せっかく不自由を楽しみにいっているのに、快適さのために道具を無為に増やしてしまうのは僕の好みではありません。なので、持っていく荷物は最低限。しかも原付のカブで行くのが今のところ楽しい。ただ、安全面を考えると制限速度が低い原付ではちょっと怖さを感じることもあるので、そこはちょっと検討中です。

ということで、今後も肉体的に危険を感じるようになるまではキャンプをしていきたいと思っています。昨年ですが「ここにキャンプに行くよ」と書いたら先回りしたtokibitoが待ち伏せしていて一緒にキャンプしたことがありました。あれも楽しかったので、機会があれば他の人たちとキャンプするのも楽しいだろうなと思っています。
明日は@chezouさんの担当です。

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